母方の祖父はいつも口数が少なく、
でも、ニコニコな笑顔で周りをほっとさせてくれます。
春から余命を告げられ体調は全く思わしくないのですが、
祖父を囲んで皆で話をしているのをずーっとニコニコしながら聞いてくれていました。
「今年も沢山葡萄を作って送るから」
と言ってくれていた早春に病気が見つかり、それから祖父の葡萄畑は縮小し、
叔母が一人で維持していけるだけの規模にしたそうです。
家の庭先の棚だけは維持したいと、叔母が熱心に毎日手入れをしているようです。
フロントガラスに映った空と葡萄棚が印象的でした☆
普段見慣れない光景には子供たちも私も・・夫まで(笑)喜びました。
これらのまだ緑色の葡萄は、実は色々な種類の葡萄の木から伸びているので、
色付いてくると赤や紫や薄紫や黄緑など、時期に応じてカラフルです。
食欲の無い祖父には今年しっかり葡萄を食べてもらいたいなぁ。。と願いながら、
帰りの時には叔母と私はどうしても涙がにじんでしまいました。
祖父は痩せた身体で、相変わらずの優しい笑顔で手を振って私達を見送ってくれました。
いつも優しい笑顔で見守ってくれていてありがとうと、
心の声は届いているでしょうか。
この葡萄棚がいつまでも続きますように。