もう10月も10日になりましたか。。月日が経つのが速いです。
変わらない毎日の中で、少しずつの生活の彩りがあって、
今は、秋の空気のように快く過ごせているような気がします。
夏は夏の熱さに・・秋は秋の爽やかさに、影響されやすいのでしょうか・・単純;;
なににせよ、手の届かないものを希むことは、辛いことばかりではなく、
トキメキとともにあたたかい気持ちももたらしてくれます。
こんな、空想ばかりしてしまう性格はなかなか治りそうもないので、
ならば楽しいほうに向かって、いつもあたたかい気持ちでいられますように、と。
^^。うーーん、またしてもまどろっこしい文です...お許しください。
7日日曜日に、能と狂言を鑑賞してきました。
万葉集でも数々詠まれている景勝和歌の浦の地にある片男波野外ステージで、薪を焚いての公演です。
4時半から、徐々に辺りが暗くなる中、伝統芸能を体現する演者たちの気迫が伝わり、
思わず同じように体が動いてしまいそうでした。
私は能も狂言もTVでしか見たことがありませんでしたが、日本人の血・・でしょうか、
とても集中して観賞できました。
薪の炎と空中に舞う煤と海風を受けながら、鳥が飛び鳴くのを聞きながら
伝統の世界を堪能できるなんて、なんと言う幸せ。
昨年はステージ後方に月が輝き、さらに幽玄の感が深かったとか。
↑↓こちらは狂言 『口真似』
太郎冠者が主人に口真似をするようにと言われたのを履き違え、
何もかもを口真似してしまうお話です。
有名なこの演目はTVでも見て笑ったことがあるのに、生でされるとまたまた笑わせてもらいました。
↓こちらは能 『鞍馬天狗』
源義朝の遺児、牛若丸が、天狗に気に入られ、平家を滅ぼすための兵法の奥義を教えてもらいます。
鞍馬天狗から、すこしばかり言葉を書き写しておきます。
古歌に曰く。今日見ずは悔しからまし花盛り、咲きも残らず散りもはじめず。
げに面白き歌の心。たとひ音信なくとても。木蔭にてこそ待つべきに、花咲かば。
告げんと言ひし山里の告げんと言ひし山里乃。
使は来たり馬に鞍。鞍馬の山乃雲珠櫻。手折枝折をしるべにて。奥も迷はじ咲き続く。
木蔭に並み居ていざいざ花を眺めん。
来年6月28日は、県民文化会館で野村萬斎さんの狂言会があるそうです。行きたい^^。
また、来年の和歌の浦での薪能は、能が『経政』、狂言が『二人袴』10月13日。
都合がつきますように。
気持ちのよい秋の日をお過ごしください。